東京都監察医務院、解剖遺体に器具置き忘れ 火葬で発見、謝罪(産経新聞)

 東京都は21日、都監察医務院で解剖した遺体に、手術の際に止血などに使用する鉗(かん)子(し)を置き忘れる事故があったと発表した。遺体を火葬した際、遺骨とともに鉗子が出てきて発覚したという。同院は当初、他の日に解剖した同姓の別人遺体と間違え、遺族からの問い合わせに対し、事故があったことを否定していた。

 都によると、同院の女性監察医と監察医補佐2人が12日、都内の自宅浴槽で前日に死亡した50代の男性を行政解剖した際、腸の内容物が漏れ出るのを防ぐため、通常の解剖では使用しない精密検査用のステンレス製鉗子(長さ約15センチ)を使用、そのまま体内に置き忘れたという。

 16日になって葬祭業者から同院に「解剖した遺体を火葬したが、遺骨と一緒にハサミが出てきた」と連絡があったが、同院は別の日に解剖した同姓の80歳代の男性の遺体と誤認。

 遺族や葬祭業者から「解剖時の鉗子ではないか」と繰り返し問い合わせを受けたにもかかわらず、「当院のものではない」などと関連を否定していた。翌17日になって誤りに気づき、遺族に謝罪したという。

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